子どもの脳と仮想世界―教室から見えるデジタルっ子の今 戸塚滝登 (著)

著者は自分が過去に実践したITを駆使した教育について、「最も感情を必要とする教育を、無謀にも最も感情が伝わりにくくなる環境下で行おうとする矛盾を犯した」と述べています。
五感のいくつかが欠けた中途半端な「現実もどき」の対象を
仮想と定義し、この五感のいくつかが欠けることがもたらす脳への影響について、脳科学の立場から脳の受ける影響について詳しく解説れています。
また、教師時代に実際に経験した「危惧すべき現状」や、一方では「すばらしい子どもたち」の話し、そして、国語の授業(ごんぎつね、かさこじぞう、くじらぐも)を引き合いに出した話しなど、引き込まれるように読みました。
多くの子どもたちが親しんでいるゲームやネットなどの仮想世界は、子どもたちの心にどのような影響をおよぼすのか!?
子どもの脳は、その現実と仮想を見分ける事が困難、また、ネットという電子的コミュニケーション状況下に入ったとたん、子どもたちの身体感覚は消え失せ、五感の窓にはブラインドが下ろされ感情や情感は著しく伝わりにくくなる。とありました。
その身体感覚が無くなった、何でもありの中で人格が形成成されると考えると、恐ろしいものがありますね・・・。
バーチャルを一つ与えれば、引替にリアルな能力が奪われる!
「トレードオフの法則」とありました。
今週末から、息子たちは夏休み。
著者の言う
「直接体験と本物体験」をたくさん経験させたいと思った次第です。